ジャパハリ城戸さん、松山・通信制高校で講演 「できるまでやる」貫いて
愛媛発の人気ロックバンド「ジャパハリネット」のボーカル城戸けんじろさんが10月27日、広域通信制の未来高校(松山市一番町1丁目)で講演。タイトルに掲げた「できるからやるんじゃない。できるまでやるからできるんだ」というメッセージを、自らの経験を踏まえて熱く語った。
北九州市出身の城戸さん。習い事が続かず「何かでっかいことがしたいけど、何もない」小中高校時代だったという。転機は高校3年の文化祭。コピーバンドのライブでステージに立ち「生まれて初めて、これだと思えるものに出合った」。松山での大学時代、バンド活動に明け暮れ、卒業後の2004年、ジャパハリネットでメジャーデビューを果たした。
城戸さんは当時を「前向きな気持ちと同じくらい、未知の世界に踏み込む不安があった」と振り返った。不安から体を追い込むトレーニングを続けた結果、肺気胸になりライブをキャンセルしたこと、過密スケジュールで肉体的にも精神的にも追い込まれたことなどを明かした。
07年の解散後、音楽をやめることも考えたが「歌うことが好きでたまらない」という思いは変わらず、音楽活動を続けた。東京に拠点を移した時期もあったが、曲作りや練習時間の確保が難しく、再び松山へ。後輩の結婚を祝うライブイベントへの参加をきっかけに、15年にジャパハリネットを再結成した。
講演は、未来高校と河原高等専修学校の学習発表会の一環で、生徒や卒業生、保護者ら約160人が耳を傾けた。